愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「ほう、そんなに俺の嫁になりたかったか。じゃあ、この婚姻届を役所に提出する前に味見してやるよ」

 高倉は書類をテーブルの上に置く。

 そして、蛇男の眼がギラギラ光ったと思ったら、次の瞬間ベッドに押し倒された。

「ちょっと!何するのよ!」

 抵抗して声を上げると、高倉はネクタイを外して私の両手を縛り上げる。

「うるさいんだよ、この女!」

 今度は高倉は私のしていたスカーフを外して、私の口を塞いだ。

「大人しくしてろ」

 蛇男が私のブラウスのボタンに手をかける。

「・・・・」

 怖い。

 このままだと犯される。

 驚愕に震えながらもなんとか力を振り絞って高倉の急所を思い切り蹴り上げた。
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