ブンベツ【完】


そんな私を「はぁ?」と口角を上げて笑った。


「じゃあやってみるか?」


意地悪な笑みを向けたカイさんの言葉はとんでもないものだった。


「あんたが水着で立ってるより俺がパンダになった方が売り上げが伸びるのか」

「な、ななな何でそうなるんですか?!」


なんで急にやる気になってるの!?


「捕まりますよ!?そんなことさせたカイさんに責任が行きますよ!?」

「ちょっとした "PR" だろ?」

「お花屋さんにそんな不埒なPRはいりません!何のPRですか!」

「不埒か、」


と何故か喉を鳴らして笑い始めたカイさんは変な壺に入ったらしくて。

ぽかんとする私を気にすることなくお店にあるパイプ椅子に座りながら凄く楽しそうに笑ってる。


「最近の女子高生は "不埒" なんて言葉知ってんのか」

「カイさんがとんでもないことを言うからです!」

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