ピッキング・カルテット
「14とか15って…」

呆れたように言った夏々子に、
「ロリコンだな、ロ・リ・コ・ン」

桑田は忌々しそうに言った後、チッと舌打ちした。

「俺、この人を尊敬の目で見れねーわ」

瑛太は東の写真をピンと、指で弾いた。

「それだけじゃないさ、彼にいじめられたって言う芸能人も数多くいるらしい。

訴えても、東の事務所が圧力をかけて事実をもみ消されるって言う話だ」

そう言った宗助に、
「うわっ、もう人じゃない」

夏々子は忌々しそうに言うと、頭痛がすると言うように指でこめかみを押さえた。

「そのうえ、気に入ったファンの女たちからいろいろと貢がせているって言う話も出てる」

宗助は茶封筒から資料を出した。
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