蘇った恋心
《玲人SIDE》
玲人「里愛はさ、父親とちゃんと話してみたいと思わないの?」

里愛「突然、どうしたの?」

里愛は男嫌いのせいで父親とちゃんと喋ったことないって、夢愛に聞いたからな。

玲人「いや、これ以上、お見合いの誘いが来る前にちゃんと話といた方がいいんじゃないと思っただけ。」

里愛「ねぇ、話すとき、玲人も一緒にいてくれる?」

玲人「里愛がいて欲しいっていうなら。」

里愛「ねぇ、離れてかない?」

玲人「里愛、どうした?」

里愛「私、多分玲人が離れてったら、本当に父親殺しそう。」

玲人「離れてかないよ。俺は、どこにもいかない。」

里愛を優しく抱きしめてみる。
里愛は、何にも抵抗なんかしないで、俺の胸に顔をうずめてる。

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