誘惑~初めての男は彼氏の父~
 「・・・?」


 その画像一枚添付されているだけで、件名も本文もなし。


 何か意図があったのだろうか?


 それとも単に、私からのリアクションを期待していた・・・?


 このメールが発信された時間、私は携帯の電源を切り、佑典と初めての瞬間を迎えていた。


 その後も電源はオフになったまま・・・。


 返信がないことで和仁さんは、私が佑典と一緒にいてメールを無視しているのだろうと、一種の猜疑心のようなものに駆られて。


 次は偶然を装って、息子に連絡を入れてきたのかもしれない。


 それはそうと、メールに気がついた今、どう返信したものか迷ってしまった。


 「あ、それより佑典起こさなきゃ」


 考えごとをしているうちに、時間が過ぎていた。


 これからまず朝風呂に入って、それからホテルのレストランで朝食バイキング。


 あまり余裕がない。


 「佑典、そろそろ起きて」


 寝室に戻って起こしたら、案外すんなり起き上がったけど、二日酔いか頭が痛そう。


 「温泉に入って、すっきりしましょう」


 叩き起こして温泉に行く準備をした。


 その前に再度、携帯の電源はオフにして。
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