誘惑~初めての男は彼氏の父~
カシャ・・・。
よく分からないまま、シャッターボタンを押してみる。
撮影された画像が静止画となって、プレビュー画面に表示されるけど・・・。
「何、これ」
カモメは真っ青な画像の中央付近に、小さな点として写っているだけだった。
「拡大すればいいのかな」
倍率を上げる矢印を押し続け、最大ズームとなる。
プレビュー画面でさえすれに、ぼやけた画像となっていて。
撮影されたものは明らかにピンボケ、長時間眺めていると気分が悪くなりそうなくらいに焦点が合っていない画像だった。
「難しいな・・・」
空高く舞うカモメの撮影はあきらめ、私は停泊中のヨットの群れや、水平線と空の境界線の遠景など、比較的容易にピントを合わせられるものを何枚か撮ってみた。
「・・・何撮ってるの」
和仁さんが私の肩を抱きながら尋ねてきた。
「あ、私も触発されて、何となく撮ってみました」
相手はプロ。
こっちは人生初の撮影と言ってもよいほどの素人。
鼻で笑われるのがオチかも・・・。
よく分からないまま、シャッターボタンを押してみる。
撮影された画像が静止画となって、プレビュー画面に表示されるけど・・・。
「何、これ」
カモメは真っ青な画像の中央付近に、小さな点として写っているだけだった。
「拡大すればいいのかな」
倍率を上げる矢印を押し続け、最大ズームとなる。
プレビュー画面でさえすれに、ぼやけた画像となっていて。
撮影されたものは明らかにピンボケ、長時間眺めていると気分が悪くなりそうなくらいに焦点が合っていない画像だった。
「難しいな・・・」
空高く舞うカモメの撮影はあきらめ、私は停泊中のヨットの群れや、水平線と空の境界線の遠景など、比較的容易にピントを合わせられるものを何枚か撮ってみた。
「・・・何撮ってるの」
和仁さんが私の肩を抱きながら尋ねてきた。
「あ、私も触発されて、何となく撮ってみました」
相手はプロ。
こっちは人生初の撮影と言ってもよいほどの素人。
鼻で笑われるのがオチかも・・・。