誘惑~初めての男は彼氏の父~

真夜中の衝撃

***


 春休みの、何も予定もない一日だった。


 佑典と早朝別れた後、部屋に戻り。


 一人ベッドに横たわったまま、だらだらと昼くらいまで過ごしていた。


 眠りたいけど眠れないまま。


 底知れぬ不安・・・。


 佑典がこのまま、二度と戻ってこないような気がした。


 今まで散々好き放題やってきて・・・陰では佑典を裏切っていて。


 真実を知られたら、即見捨てられても何の不思議もないのに。


 私は佑典を失うことに、ナーバスになっていた。


 何もかも失っても、誰も私に同情などしてくれないと思う。


 ただの自業自得だと吐き捨てられ、あざ笑われるだけだろう。


 にもかかわらず・・・。


 「!」


 お昼前だった。


 マナーモードにしたままの、枕元の携帯電話の振動を感じた。


 佑典からメールでも来たのだろうかと、腕を伸ばす。


 ・・・和仁さんからの着信だった。


 「もしもし」


 暗闇に差し込む光のように感じられて、通話ボタンを押した。
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