いちごみるく
コンコン
校内の地下1階にある第一会議室。
重いドアをあける。


『失礼します』




『あっ…』





広い会議室には、村ちゃんが一人で座ってた。








『さっき…ごめんなぁ。来てくれたのに。』



『いえ…全然…だいじょぶです。』







なんか…
沈黙が重い。







『あのコレ…作ってみました。…美味しくないかもしれないけど……あの…バレンタイン…』




ピンク色の小さな袋を村ちゃんの前に差し出す。




『俺に?…ありがと。』



『じゃ…』




広い部屋に2人きり。

ひんやりした地下室は、耐えられないほど、2人の沈黙を重くした。




『じゃって(笑)お前なにしにきたんだよ(笑)』





ドアに手を掛けた時、村ちゃんは私の肩をひいた。










『約束しただろ?』






恥ずかしくて村ちゃんを見れない。







『先週約束したよな?』






やばいよ。




たった1週間なのに私……








『手出して?』









私……








『誕生日おめでと。』













学校の先生に恋をした。
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