いちごみるく
『ただいまー。』

自宅につき、居間には顔を出さず、2階の部屋に戻る。










由衣や佐織、クラスメートや部活の友達にもらった誕生日プレゼントをベットに並べた。






一番ちっちゃくて、一番安いであろうプレゼントは…






村ちゃんにもらった飴。




5コ。




ひとつずつの袋に
【おめでとう】の文字が一文字ずつ書かれている。









『なんも、おめでたくない。』













1番苦しいプレゼント。






でも今までで1番嬉しかったプレゼント。













私の肩をつかむ村ちゃんのおっきな手。












ばかみたい。
ちっちゃく呟いたら涙がでてきた。







私、恋した。






最初から叶わないと分かってる恋をしたんだ。

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