俺様ヤンキー君と秘密の関係


気付いちゃったら、途端に恥ずかしくなって来て。



「あ、ありがとう……」



ボソッと小さな声になってしまった。



わたしが一条君を好きだなんて、おこがましいかもしれないけど。



でも、自分の気持ちにウソはつきたくない。



わたし、勉強頑張るからね!


頑張って、2年に進級してみせる。


だって、一条君と同じ学年がいいもん。



何よりも、一生懸命教えてくれてるから、その気持ちに応えたい。



だから、頑張る!



「今日のおかずは?」



そう意気込んでいると、一条君がわたしを見て小さく笑った。



「えっと、ミートボールと野菜炒めだよ」



そんな一条君に、わたしも微笑んでみせる。



「うまそー」



「た、たくさん作ったから!」



いつも、美味しいって言って食べてくれる一条君。



そんなところも、大好きです。


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