俺様ヤンキー君と秘密の関係
格好良いな、なんて少しだけ、いやかなり思ってしまった。
「5点って、どんだけバカなんだよ」
ううっ。
自負しております。
クスクス笑ってるけど、一条君からはライ君のような悪意は感じない。
どちらかと言うと“仕方ねえなぁ”って感じの笑い。
もしかすると、これはいい方向に進んでる?
「あの、じゃあ勉強を……」
「無理」
おずおず聞いたわたしに対し、一条君はいきなり冷静になってスパッと言い切った。