俺様ヤンキー君と秘密の関係


「うまっ」



ペチャンコのパンを口に入れた瞬間、目の前に座っていた一条君の声が聞こえた。



一条君は、頬を緩めながらお弁当箱からハンバーグをつまんで食べている。



い、今……!


なんて?


空耳!?



「これもお前が作ったんだ?」



え?


あ、ハンバーグのことか。



「うん。昨日の夕飯なんだけど」



「へぇ。よし、決めた」



一条君は、そう言ってからイタズラっぽくニヤリと微笑んだ。


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