JOKER
そして、柊は適当に椅子に腰を下ろす。


「ねぇ、心羽のことなんだけど」


あたしは、柊に心羽のことを相談しようとする。


でも、、、


心羽の名前を出した瞬間に変わった柊の顔付きに、何だか相談しずらくなる。


「心羽がどうした?」


普段より、少しだけ優しい声で尋ねてくる。


そんな柊に心羽のことを相談しては、いけないような気がしてくる。


「あ、、、似てないね。心羽と柊って」


だから、そんな言葉を柊に返した。


「まぁ、血が繋がってねぇからな」


柊は平然と答える。


そのことは、あたしも知っていたけど、、、


「でも、心羽のことは大事なんだ」


柊の様子を見て、柊が心羽のことを大事にしているのはわかる。

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