JOKER
復讐。そして、過去
銀司が出て行って、数分後。


銀司は2人のこと連れて、再びこの部屋に戻って来た。


「、、、羽衣」


千尋は今にも泣きそうな声で、あたしの名を呼ぶ。


「大丈夫だよ?千尋。あたしが、殺してあげるから」


あたしは千尋のことを安心させるように、優しい声で言う。


「俺が、、、自分の手で殺す」


千尋はゆっくりと、あたしの元に近付く。


「ダメだよ、千尋。そんなこと、千尋にはさせない」


だって、千尋はこれからも生きていかなきゃいけない。


真と、一緒に、、、


そんな千尋に、そんなことをさせられない。


「何、この子たち。あたしはなんで、理由もなくこんな目に合わなきゃいけないの!助けなさいよ!」


理由?


それは、あなたが忘れてるだけでしょ?

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