あんたは私の敵よ!!<完>
こうなってしまうと、授業に出るのもバカらしい…


とりあえず、ずぶ濡れのまま、屋上に向かった。


新緑の季節…

まだ暑くもなくて、外で過ごすには丁度いい時期。


授業も始まって、学校は静か…


気持ちのいい風に吹かれていると、何だか全てがアホらしく思えてきて、どうでも良くなってきた。


別に、外見やキャラなんて偽る必要は無いのかもしれない…


葉山のように、外見が軽くても実力があれば、媚びなくても生きていける…


私だって、誰にも負けない努力をしている!

だったら、本当は媚びなくてもいい筈なんだ。


媚びる事を選択していたのは、私自身…

選択させていたのは、親や周囲から拒否される事を恐れた私の弱い心…

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