あんたは私の敵よ!!<完>
まあ、本当のアゲ嬢を目指してしまうと、現実世界から大きく離れた“お人形さん”になってしまうから、
そこまでいかない程度の弾けっぷりを、私をやりこめたヤツらに見せてやろうと思った。


美容院が済んだ後は、ショッピング!

服も一新!!
メイク道具も新調した☆


ルンルン気分で帰宅すると、学校への抗議を済ませた両親は、既に帰宅していた。

「ただいま~」


『おかえ…

 ぎゃー!!』

母親は気絶した。

父親も絶句した。


とりあえず、タオルを水に濡らし、コップに水を入れてから、母親のところへ戻った。

冷たいタオルを顔に当てると、意識が戻った。

「はい、お水」

とりあえず母親に水を飲ませる…

やっと落ち着いたらしい両親は、口々に
『どうしたんだ!?』
『何があったの!?』

そう聞いてきた。


「いじめとは、時として、いじめられる側にも原因があります。
 私が今回こういう目に遭ったのは、私の心にも問題がありました。

 今まで、無理して“優等生”を演じてきましたが、止めますね!
 別に、悪い事をするワケじゃないですけど。

 まあ、単にいじめられないように対策を施しただけですね。」
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