私の彼氏はおデブさん
「じゃあ何なんだよ!勘違いさせるような事するんじゃねーよ!もてない女はすぐに勘違いするだろーが!」






再び怒鳴る相沢さんを無視して、今度藤崎君は私の方をじっと見る。






(何だろう……)






「何……?藤崎君」


「何もない」






(何もないって……凄く気になる。藤崎君の欲しい物……)





ぷいっと顔ごと目を逸らした藤崎君をじっと見つめ返しながら、私が質問しようとした時。






「藤崎君の欲しい物って……」



「洸ちゃーん!!」






校舎の方から声がしたと思ったら、こっちへ向かってくる1人の女子生徒がいた。





(誰だろう……なんとなく、この前藤崎君と一緒に帰ってた子な気がする……)






その子が私達のところまで来ると、藤崎君が尋ねる。






「何?深瀬」


「洸ちゃん見つけたから走って来ただけ〜、えへへ〜」






深瀬と呼ばれた子は、ほんわかとした雰囲気を漂わせながらにっこりと笑った。
< 211 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop