野球してる君が大好きです。
私は準備をしてから
読書をした。

すると…

プルルル…
電話が鳴った。


私はスマホを持って
教室の窓側に行く。

「もしもし」
「帆乃香〜!」
「お父様⁉︎」

お父様からの電話だった。

「どうしたの?」
「帆乃香が心配でなぁ〜」
「私は大丈夫よ?」
「そうか?でも心配だ」
「大丈夫よ!」
「なら、いいんだが…」
「うん…、それで、用はそれだけ?」
「いや、伝えておきたいことが…」
「伝えておきたいこと…?」

お父様が電話をかけてくるのは
大事な用がある時だけだ。
伝えておきたいことは…
多分、大事なことなのだろう。

「伝えておきたいことって、何?」
「あー、今日から新しく執事が…」
「ぇ…?」
「新しく執事が入ってくる」
「新しい…執事?」
(新しい執事かぁ…。何年ぶりかしら)

「そうだ。とりあえず、帰ってからだ」
「え、お父様、今日は…」
「あぁ。帰って来れない」
「…そっか…」
「心配するな、その執事がいるだろう」
「うん…」
「ごめんな、帆乃香。心配かけて」
「大丈夫。私も強くならなきゃ」
「頼もしくなったな」
「えへへ」
「あ、しばらく帰れないけどな…」
「大丈夫!待ってるからね!」
「あぁ。すぐ戻る。じゃあな」

そう言ってお父様は電話を切った。

「帆乃香?何してんの?早く行くよ!」

私は胡桃に急かされ
みんなと一緒に整列した。
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