夏の空模様
さて、またもやお洋服で悩む麻希

「でも、今回はあたしメインじゃないし
そこまで気取らない方がいいよね
いやでも、
やっぱり可愛く見られたいし・・・」

なんて事をしていると
あっという間に週末になった

「麻希!」

「唯、遊園地普通に楽しもっ!」

すこし強ばっている唯を見て
緊張を和らげようとした

「そうだね
あたし、遊園地久しぶり!」

そのまま2人で集合場所に向かうと

(やっぱり長山だ・・・)

浦田と一緒にそこにいたのは
麻希の予想通り長山だった
すると・・・

「えっ!長山翔(かける)!?」

「なんでフルネームなんだよ」

「いや、びっくりして」

「え?え?
何?2人知り合いなの?」

唯が男子と話している所など
見たことのない麻希はとても驚いた

「あ、うん
同じ塾に通ってるの」

「そうなんだー」

(これって偶然なのかな?)

そんな疑問を抱きながら
まず最初に
ジェットコースターに乗ることになった

「2列だから
2、2で別れよーぜ」

「どうやって決める?」

「ここはグッパーでしょ!」

と、浦田が提案したので
グッパーで2人組を決めることになった

その時
「お前ずっとグー出せ」
そう浦田が言ってきたのだ

その直後ジャンケンが始まったので
麻希はとりあえずグーを出した

「じゃあ、俺と河合で翔と小松な。」

そして2人と別れ浦田と2人になった時に

「なんでグー出せって言ったの?」

などと少しの期待を持って聞いたが

「長山さ小松のこと
好きになったらしいんだよね
だから」

「あーね。
浦田はまーた人の恋の応援してたんだ
あたしの時も応援してくれてたよね」

「まぁな」

「自分の恋は?ちゃんといてるのかい?」

「してるよ。
っていうか中学の頃から
ずっと好きだった人がいる」

「え!誰それ?
あたしの知ってる人??」

「いや言わねーよっ!!」

「えー、もったいぶらずに教えてよ」

「絶対教えない。」

「むー。」

「ほら拗ねんなって、順番回って来たぞ」

「はーい」










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