キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~
 

「実は今から会いに行くんです。年甲斐もなくはしゃいじゃってるんですけど。彼、平日はコンビニ食にしちゃうことが結構あるみたいで、平日は私も彼のところにはいけないから、休日くらいはちゃんと作ったものを食べてもらいたくて。腕を奮っちゃおうって」

「素敵!西岡さんの手料理を食べられる彼氏さん、幸せですね」

「そう思ってもらえていたら嬉しいですけど……彼、なかなか口に出してくれないから」


恥ずかしがりやなんですよね、と頬をピンクに染めて幸せそうな表情が西岡さんの顔に浮かぶ。


「お互いに日曜日がお休みで……日曜日だけは彼を独り占めできるから今日も会えることが嬉しくって。土曜日もお互いに夕方前には仕事が終わるからよく会っていたんだけど……最近は土曜日はどこかのネコちゃんに夢中みたいで、あまり相手してくれなくて寂しいんです」

「……彼氏さん、ネコちゃんがお好きなんですね」

「えぇ。すごく好きだから、私、ネコちゃんに嫉妬しちゃうくらいなんですよ?でも、普段はカッコつけてるのか、ネコちゃんに必要以上に触れるのを我慢しているんですけど、そこがまたかわいくて。ふふっ」

「そう、なんですね」


話を聞いているとすごく嫌な予感がしてきてしまった。

ネコ好きで、普段はネコに触れるのを我慢していて……まさに虎谷先生そのものだと思ってしまったから。

どくんどくんと心臓の鼓動が速くなっていくのがわかる。

もしかして本当に虎谷先生と西岡さんは……。

 
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