幸せの恋

~席替え~

『はい、新学期だから席替えするぞ』

先生が朝のHRで言った。

『愛莉、また近くになりたいね』

『うん!奈美と近くになりたい!』

愛莉と席が前後でとっても
幸せだったのに、もう席替え。
どんな席になるのやら…

『奈美!』

先生が大きな声であたしの名前を呼ぶ

『はーい!』

『奈美の席はここや』

といい、黒板の座席表にあたしの
名前を書いた。

前から三番目、一番端の列

『えー!愛莉達と席遠いじゃん!』

あたしの席の回りは静かな子が
多くいて、あたしはショックだった。

前も後ろも隣も、そこまで話さない
人ばっか。6週間もこの席で過ごせるのか、それが不安で心配だった。
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