車内恋愛。
「はい、皆さん、合格おめでとうございます!今から番号を順に呼ぶので、前に来て下さいね!では…400番台の方から…」



「500番台の方来て下さいね。」

申請書を受け取る。

そこには学科試験合格、という大きなハンコが押されていた。



「みんな行き渡りましたね!下に紙がホッチキス止めされてると思います!そこに記載されているご自身の名前、本籍地、現住所、生年月日、間違いがないか確認お願いします!」


ついに、私に免許が交付される。




「間違いのある方いませんね?では、写真撮影に移ります。私について来て下さい。」


ぞろぞろと移動する。


免許の写真。
キリッとしなきゃ。
髪、変じゃないかな?


写真撮影の場所にある鏡でチェック。

「はい、どうぞ。」

申請書を渡し、撮影。


「はい、大丈夫です。では次の人!」


写真撮影が終わり、また教室へ。


ついに、免許が交付される!!



「はい、皆さんお疲れ様でした。」

教室に男性の警察が入ってきた。

「では、皆さんの免許証が出来たので、交付致します。まずはここでは二種免許の方から…」


「はい。こちらでも渡していきます!二輪免許取得の方…」


免許を受け取りに席を立つ人たち。
自分の番が待ち遠しい。


「はい、では、原付の免許をお持ちでなく、今回の普通四輪の免許を取得された方…名前をお呼びしますので一列にお並び下さい…。」

あ、私はここだ。


「中山さん…森川さん…石田さん…」


私は列に並んだ。


ついに、ついに…


「はい、森川さん…どうぞ。」
「ありがとうございます!」

出来たてほやほやの免許証を受け取る。



免許。ついに、ついに、ゲット〜!!



嬉しくて、早く誰かに見せたい!!




私は足早に試験場を出た。




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