幸せにしてあげたい

後悔しない






そして、今病院の待合室で呼ばれるのを待っている。



「山本さーん、山本美穂さーん。来てくださーい。」



看護師さんの声に呼ばれていつもの部屋に入る。



「今日、頭が痛くなったりとかありませんでしたか?」



「ないです。」


本当は意識失いかけたけど、そんなこと言ったら間違いなく入院しないといけない。










どうしても明日はデートをしたい。



明日デートが出来ればいつ死んだってかまわない。




だから今は、嘘はつきたくないけれど嘘をつく。




お医者さんは私の言葉と態度を信じて「帰っていいですよ。」と言ってくれた。




その言葉にホッとして家に帰る。





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