幸せにしてあげたい




観覧車が一番上に来ると私は目を閉じた。



それと同時に肩にやなの手がまわされて、私とやなの唇が重なる。




久しぶりの感覚...



ほんの数秒のキス。


私にとって大切にされてる、幸せだな、って思えるキスだった。



今日が三回目のキス。



1回目は、去年のクリスマス。


2回目は、私の誕生日。



二回とも私からおねだりした。



私はいっぱいキスしてほしいけど、やなはとってもシャイだから自分からはしてくれない。



もうしてもらえないんだから、もっとたくさんねだっておけばよかった。






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