サヨナラからはじめよう
・・・あの日。
中村君と出かけた日。
フラフラになってやっとのこと帰ってきてからの記憶がほとんどない。
・・・でも、すごく気分のいい夢を見たような気がする。
しかも夢の中にあいつがいた。
昔の幸せだった頃の夢を見ていた・・・・ような。
久しぶりに感じた幸せな感覚に、自分でも何か変なことを口走ったような気がするのだ。
何だったかは全く思い出せない。
でもこの司の変わりぶりを見る限り、とんでもないことを言ってしまったんじゃないか。
夢だと思っていたことは実は現実だったんじゃないか、
その可能性を考えると恐ろしくて仕方がない。
司は何も言わない。
彼から何かわかることはないかと探りを入れるけれど、何もわからない。
『落ち着いたら話を聞いてもらえませんか』
あの言葉が頭から離れない。
その言葉を言ったときの司の顔があまりにも真剣だったから。
何か核心的なことを話すつもりなんじゃないか、
そう思うと言いようのない緊張が走る。
何に対して緊張しているのかはわからない。
それでも考えれば考えるほど落ち着かなくなっていた。
中村君と出かけた日。
フラフラになってやっとのこと帰ってきてからの記憶がほとんどない。
・・・でも、すごく気分のいい夢を見たような気がする。
しかも夢の中にあいつがいた。
昔の幸せだった頃の夢を見ていた・・・・ような。
久しぶりに感じた幸せな感覚に、自分でも何か変なことを口走ったような気がするのだ。
何だったかは全く思い出せない。
でもこの司の変わりぶりを見る限り、とんでもないことを言ってしまったんじゃないか。
夢だと思っていたことは実は現実だったんじゃないか、
その可能性を考えると恐ろしくて仕方がない。
司は何も言わない。
彼から何かわかることはないかと探りを入れるけれど、何もわからない。
『落ち着いたら話を聞いてもらえませんか』
あの言葉が頭から離れない。
その言葉を言ったときの司の顔があまりにも真剣だったから。
何か核心的なことを話すつもりなんじゃないか、
そう思うと言いようのない緊張が走る。
何に対して緊張しているのかはわからない。
それでも考えれば考えるほど落ち着かなくなっていた。