サヨナラからはじめよう
「うわ、綺麗・・・!」
中に入るとそこにはたくさんの観葉植物と開放感溢れる吹き抜けがあった。
人工の小さな滝まであってマイナスイオンを全身に感じる。吹き抜けから降り注ぐ光が水に反射してキラキラと輝いている。
住んでいる人に、訪れた人に、このエントランスが真っ先に癒やしを与える、
そういう空間がそこには広がっていた。
「いらっしゃいませ。どちらかにご用ですか?」
「あ・・・」
景色に見とれているあまり、そこにコンシェルジュがいるなんて全く気付かなかった。
っていうかコンシェルジュまでいるなんて、どれだけ高級なのよ!
「住人の方ではございませんよね?」
とても物腰の柔らかそうな中年の女性がニコニコしながら話しかけてくる。
「はい。・・・あの、こちらに住む南條という男性に用があって・・・」
そこまで話すと女性は何かに気付いたように私の顔を見た。
「間違っていたらごめんなさい。もしかして三国涼子さんですか?」
「え?」
見ず知らずの人に突然フルネームを当てられてドキッとする。
中に入るとそこにはたくさんの観葉植物と開放感溢れる吹き抜けがあった。
人工の小さな滝まであってマイナスイオンを全身に感じる。吹き抜けから降り注ぐ光が水に反射してキラキラと輝いている。
住んでいる人に、訪れた人に、このエントランスが真っ先に癒やしを与える、
そういう空間がそこには広がっていた。
「いらっしゃいませ。どちらかにご用ですか?」
「あ・・・」
景色に見とれているあまり、そこにコンシェルジュがいるなんて全く気付かなかった。
っていうかコンシェルジュまでいるなんて、どれだけ高級なのよ!
「住人の方ではございませんよね?」
とても物腰の柔らかそうな中年の女性がニコニコしながら話しかけてくる。
「はい。・・・あの、こちらに住む南條という男性に用があって・・・」
そこまで話すと女性は何かに気付いたように私の顔を見た。
「間違っていたらごめんなさい。もしかして三国涼子さんですか?」
「え?」
見ず知らずの人に突然フルネームを当てられてドキッとする。