サヨナラからはじめよう
「彼とのことは誤解だってわかったけど・・・・涼子は俺と別れてた3年の間に、
その・・・・」
話しながらぼそぼそと声が徐々に小さくなっていく。
彼の聞きたいことは一つだろう。
・・・全く。期待に添えない答えだったら一体どうするっていうの?
また目に見えて落ち込むくせに。
いっそのことまたいじめてあげようか?
・・・なんて思ったけどそんなの駄目だよね。
自分だって嘘をつかれることにあれだけ苦しんだんだから。
だからって自分も同じ事をしていい理由にはならないんだ。
いいことも悪いことも、彼との別れを通して学んだことを無駄にしてはいけない。
「・・・・・いないよ」
「え・・・?」
「残念ながら誰もいない。私が付き合ったのは後にも先にも司だけだよ」
その言葉に司の足がピタリと止まる。
驚きを隠せない顔で私を見ている。
「・・・・・・本当に?」
「こんなことで嘘言ってどうするの?こんな風に身動きすら取れなくなるくらいなんだから、見ての通りだよ」
ははっと苦笑いが零れる。
そう。
もう自分の足で立てないくらいバテバテなのだ。
下手したらもう一生こういうこととは縁がなかったかもしれない。
その・・・・」
話しながらぼそぼそと声が徐々に小さくなっていく。
彼の聞きたいことは一つだろう。
・・・全く。期待に添えない答えだったら一体どうするっていうの?
また目に見えて落ち込むくせに。
いっそのことまたいじめてあげようか?
・・・なんて思ったけどそんなの駄目だよね。
自分だって嘘をつかれることにあれだけ苦しんだんだから。
だからって自分も同じ事をしていい理由にはならないんだ。
いいことも悪いことも、彼との別れを通して学んだことを無駄にしてはいけない。
「・・・・・いないよ」
「え・・・?」
「残念ながら誰もいない。私が付き合ったのは後にも先にも司だけだよ」
その言葉に司の足がピタリと止まる。
驚きを隠せない顔で私を見ている。
「・・・・・・本当に?」
「こんなことで嘘言ってどうするの?こんな風に身動きすら取れなくなるくらいなんだから、見ての通りだよ」
ははっと苦笑いが零れる。
そう。
もう自分の足で立てないくらいバテバテなのだ。
下手したらもう一生こういうこととは縁がなかったかもしれない。