独占したい的な 【完】




「出会ったときから変わってないよ」



いつもなら、「もうっ!失礼だなあ。そうだよっ。見た目も中身も進歩してませんよーだ!」―――頬をワザと膨らませて、楽し気に笑う彼女は、いない。




「欲しいと思えた女の子は、」



――――――きみだけなんだ


耳元でそう告げれば、焦った反応が返ってきて、ボクの心理状態とは別のところで口許が緩んだ、その一瞬を見られて―――。



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