独占したい的な 【完】




「りくくん?」



ボクはいつも寛大に振る舞っているつもりはないけど、でも彼女には、余裕のある男に見えている。


それはボクにとって損でもあり、得でもある―――。




「出会ったとき、意味、教えてくれたよね」

「…意味、」

「“清純”」



あ、花言葉


彼女の瞳がそう物語った。

でも…と、揺れ訝しむ彼女に手を伸ばす。



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