独占したい的な 【完】




「言うなあー。 李玖なんかフラれちまえ」

「………」

「うそだって。そんな落ち込むなよ」

「………」

「悪い悪い。いまのオマエには禁句だったわ」



少し焦り気味の中に、

芝居掛かった哀愁を漂わせた同僚は、ボクの顔にクッキリと刻まれた隈を見て、「うっ」胸を押さえて呻いた。



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