向こう側
優しいなぁ…。にやにしてしまう。

でも、どうしてあたしを誘ってくれたんだろ。

まぁ、二人しかいなかったってのはあるだろう。

花金ってのもあるだろう。

二人なんてもっての他だし、
ましてや飲み会で一緒になったくらいしかない。
個人の飲み会なんていったことがない。

不思議。
でも嬉しい。

「次何飲む?」

声をかけられてはっとした。

いつの間にか空に近い。

「な、生で」

緊張して生以外の物がでてこない。

正直、あんまりお酒が強くない。

でも、嬉しい気持ちもあいまって
生でも飲んでしまう。
< 16 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop