恋愛奮闘記


「でも店長…どうして急に開店許可おりたんでしょう」

橘さんが言った。

「それがね、私も急に知らされたのよ。急いで外も修復しますんで来週からお願いしますーって」

「へえー、何があったんでしょうね」



ゾッとした。

見張られている。

これでまだ私が早坂さんと会っていたら、きっとまだお店は…。



しばらく経ったら、お店の皆には打ち明けるつもりでいる。私のせいで開店が遅れたこと。

その時に、どう反応されるかはわからない。皆呆れるかもしれない。

だからその時まで、自分に出来ることを精一杯やるつもりだ。



でも開店出来るということは、はるかさんはもう干渉してくることはなさそうだ。きっとこれから早坂さんにまた近付くのだろう。



いや、もう私には関係ない。

私はお店を選んだから。



「…矢野さん?」

岩佐くんが顔を覗き込んできた。

「大丈夫っすか?なんか、顔色が…」

「あ、ごめん大丈夫!…岩佐くん、これから頑張ろうね!」

「はあ…もちろんっすけど…」


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