恋愛奮闘記
stage.11




シュウさんに呼び出されたのは、その次の日だった。

シュウさんのお店はお休みらしく、お店の近くのカフェで待ち合わせた。



「シュウさんが呼び出すなんて珍しいね?」

「あ?珍しい行動をさせたのはどこのどいつだコラ」

こっわー…シュウさん、最初から飛ばし過ぎなんですけど。



コーヒーを一口飲んで、シュウさんはこっちを見据えた。

「司」

「はいっ!なんでしょーか…」

「俺には全部説明しろ。納得いくまでだ」

「えっ…」

頭ごなしに怒鳴られる(もはや理由は関係なく顔が恐過ぎて)と思っていたので、予想外の言葉に言葉が詰まった。

「こないだのお前見てたらわかんだよ。店の連中には言いづらい理由があんだろーが」

「な、なんでそれを!」

シュウさんははあーっと溜息をつき、バカかお前はとかなんとか呟いている。

「とにかく、俺はお前の店の奴らにバラしたりしない。お前が困ることはしない。だから話せ。このままじゃお前、いつか笑えなくなっちまう」

笑えなくなる…?

「妙な作り笑顔ばっかしやがって。泣きそうなの必死にごまかしてんのが見てて痛々しいんだよ!」

「シュウさ…」

やば、声震えたかも。


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