恋愛奮闘記

だって…私は真っ先にお店のみんなに合わせる顔が無いって思った…。
時間がたって、落ち着いてから全部話そうって思った。

それって結局、自分のことしか考えてなかったのかな。



「…俺だってそうだよ」

「…？」

「お前が…前は泣いてたのに、今は良い感じだって言ったから。司が幸せになるんならと思ってた。なのに昨日会ったら泣きそうな顔してもう終わったとか言いやがって。理由も話さねえし」

「あ…」

シュウさん、そんな風に思ってたの？
私、本当にどれだけこの人に迷惑かけてるんだろう。

「こっちがどんな気持ちになるかわかるか？話してくれねえのが1番辛いってこと忘れんな」

「ごめ…ごめんなさい…」

「遅えよバカ司」

「私、お店のみんなに明日全部話してみる。呆れられても良いから全部…」

「よっしゃ、言ったな。おーい、お前ら出てこい」

……ん？



うつむいていた顔を上げると、お店のみんなが目の前に立っていた。