恋愛奮闘記



掃除をする手を休めないように、あれからのことを思い返す。



あの食事から数日後、嬉しいことに早坂さんからメールは何回か届いた。

内容は雨が続いてることだとか仕事が忙しいだとか、たわいもない物だったけど、一回だけまた飲みにいきましょうというお誘いが来た。

もちろん喜んでと返信したけど実は少しためらいがある。


また、もしあの表情を見てしまったらと思うと怖い。
知りたいような知りたく無いような、自分で自分にイラつくような考えが浮かんでは消える。




彼女はいないと言っていた。

こうして2回目の食事にも誘ってくれるということは、希望はある。頑張る理由はたくさんある。


なにをそんなに不安がっているのかわからない。


早坂さんは私の彼氏でもなんでもない。
それなのに、こんな気持ちで勝手に不安がるのはおかしい。

私、そんな欲張りだったかな。



嫌だ。

きたない。


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