恋愛奮闘記




俺とはるかは2年程まえに付き合っていた。



はるかとは大学が同じでたまに話す程度の仲だったのが、卒業してから頻繁に連絡が来るようになった。

大学時代の友達も含めて何回か飲みにいくうち、彼女の気持ちに気付いた。

その頃には俺もはるかのことを”可愛いこだな”と思うようになっていたので、告白された時には断る理由も見つからず、付き合うようになった。



ところが付き合ってからのはるかは、それはもう酷かった。

束縛のすごさはもちろん、俺と仲の良い女友達を片っ端から潰しにかかったのだ。

俺がいない間に俺の携帯から女友達の連絡先を入手し、一方的に中傷的なメールを送り続ける。


それに気付いた俺は何度もはるかを怒ったし、人間性も疑った。

でもその度はるかは、

「良のことが好きだから、私以外の女と仲良いのが許せない」

「良の目には私だけが映っていればいい」

などと繰り返すだけだった。



俺は怖くなった。

こいつと付き合い続ければ、俺の人生はこいつとしか関われなくなってしまう、と思った。



だから別れよう、と言った。

そしてはるかも納得し、俺達は別れた。

はずだった。




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