恋愛奮闘記


怖いのは、営業再開したあとのお店のこともあるけどスタッフみんなの気持ちが切れることだ。

ただお店の再開のために、みんなで同じ方向を向いてがむしゃらに頑張ってきた。
みんながいるという安心感が、色々な不安を打ち消してくれていた。



でもそれは、必ずお店が復活するという大前提があっての事だ。

誰か1人が迷い出したら、きっとみんなバラバラになってしまう、そんな気がする。

今まで口に出すこと無く、自分の中で押し殺してきたマイナスな言葉を誰かが言い出すと、何かが崩れてしまうような…そんな危うい状況になってきている。



早く、一刻も早く営業再開したいのに何故こんなに上手くいかないの?

そんな思いはきっと全員の頭にある。



言い切れない思いを抱えながら、私は久しぶりにシュウさんのバーに足を運んだ。


< 94 / 200 >

この作品をシェア

pagetop