【短編】君の隣。
#3日目
9月5日、寝不足の私。

昨日の放課後のことを思い出すだけで、身体中の血が顔にのぼってくるような気がして。
全然眠れなかった。


「おはよう、遊佐さん。」

「おっ、おはよう!斎藤くん!!」

たったそれだけ、たったそれだけの会話だけど。
昨日とは違う。
その事実は、私を浮き足立たせるには十分だった。

私、本当に…斎藤くんの彼女になったんだ…。


「遊佐さん、今日のお昼一緒に食べよう?」

「うん!!」

久しぶりの斎藤くんとのお昼ご飯。
楽しみだ。

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