【完結】ホイクメン!
そっと布団を持ち上げ体を起こす。


信明先生を起こさないようベッドから下りようとしたその時・・・。




「きゃっ!?」




背後から腕が伸びてくる。


その腕は私の体を包み込み、逃げて行こうとする私をがっちりと引き止めていた。




「う~ん・・・?」




彼はまだ寝惚けている。


こんなに密着したこの状態で目を覚まされたら気まずい。


昨夜の出来事を覚えてないが故に、彼と同じベッドで目を合わせる事がとても気まずかった。




「のっ・・・信明先生!!」




あまりにも恥ずかしくて、早くこの状態から解放して欲しいと思っていた。




彼にとっては成り行きの過ち。


だけど、私にとってはそうじゃないから・・・。
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