【完結】ホイクメン!
きっと信明は女慣れしている。


だから私にとっては当たり前ではない事も、当然の如くさらりとこなしてしまう。




キスもハグもスキンシップの1つ・・・?




昨日まではただの“同僚”。


なのに今朝は、その関係以上を期待してしまうような甘い事ばかり・・・。




「・・・ご飯作ってくる!!」




逃げるように信明の傍を離れ、再びキッチンへ行き米を研ぐ。


信明は再びテレビに視線を向け、何事もなかったかのようにバラエティー番組に夢中になっていた。




―――なんだか悔しい・・・。




彼のペースに嵌められ、触れ合いが嬉しい故に何も反論できない自分。


やっぱり、先に惚れてしまった方が負け。


どんな時でも、主導権を握られてしまうのかもしれない。
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