【完結】ホイクメン!
「ねぇ・・・、さっきはごめんね。

無神経な事言っちゃって・・・。」




私は玄関で口を滑らせたあの一言を反省していた。




みんなは私の事を悪くないと言う。


だけど准一が野球を続けられなくなった原因に、間違いなく私は関わっていたのだから・・・。




「・・・清香は元気か?」




私の謝罪を無視し、准一は勝手に話を進めていく。


それでも私は、彼の問いにしっかりと答える義務があった。




「お陰様で・・・元気いっぱいだよ。」




「・・・そうか。」




准一の表情に少しだけ明るさの火が点る。


彼は昔から清香の事をいつも気に掛けてくれていた。
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