【完結】ホイクメン!
「信明・・・?実はね、私・・・。」




思い掛けない展開の中で、私はまだ自分の気持ちを彼に伝えてはいなかった。




高校生の頃から燻らせていた片思い。


9年の時を経て、ようやく今、結ばれる時が来た。




「高校生の時からずっと信明の事が好きだったんだよ?」




きっと信明は私の反応が恐かった。


だって私は、これまですっと信明への思いをひた隠しにしてきたから・・・。




「それ・・・、マジ!?」




「マジ・・・。」




照れながらもそう返答すると、肩に置かれていた逞しい腕は私の体をぐいっと引き寄せる。


驚き一瞬目を閉じると、気付けば目の前に信明の胸元が私の視界を塞いでいた。
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