【完結】ホイクメン！

ずっと憧れていた先輩の腕の中。


今の私たちの関係は“同僚”だけど、こうなる事をずっと夢見ていたから・・・。




「幸せ・・・。」




「俺も。」




ハグが抱擁に変わり、軽いキスが幸せに変わる。




オレンジの夕陽に照らされながら、思いが通じ合った長いキスを交わす。


このまま時間が止まってしまえばいいと思う程、今の私たちは長年心に秘めていたお互いの気持ちを唇で確かめ合っていた。




―――もう、絶対に離れたくない・・・。




「もう離さないから！」




「えっ・・・？」




まるで私の心の声を察したかのように、信明は私の体をぎゅっと抱きしめ愛の言葉を囁いてくれる。


この瞬間が永遠であるように、深く深く、私は心の中で願い続けていた。