天然ダイヤとイミテーション・ビューティー ~宝石王子とあたしの秘密~
プレシャス・オパールな心
「あ、りがと、うございます……」
私は指輪を受け取りながら、つっかえつっかえ、なんとかお礼の言葉を口にした。
もっと気の利いたセリフのひとつでも言えればいいのにと思うけど、指輪を贈られた女性が、贈ってくれた男性に対してなにをどう言えばいいのやら見当もつかない。
こんなの初体験なんだもの。自分の経験値の低さが情けない。
その後、ゆっくりとデザートとコーヒーを味わった後、私たちは揃ってお店を出た。
当然というのも申し訳ないんだけど、お会計は晃さんがぜんぶ支払ってくれた。
ここでも、『私も払うって言うべきかな? いや、それは逆に失礼なのか?』って悶々としてしまう。
勝手に悩んでいるうちに、晃さんがスマートに会計を済ませてしまった。
……私、最近の女子高生よりも情けないんじゃないかしら……。
「聡美さん、少し歩きませんか? ここは人気の散歩コースなんです」
「はい」
空を覆う暗闇と、街中を照らす灯りが、心に不思議な高揚感を生み出している。
男性とふたり。夜の街に漂う独特な空気に酔うように、自分の心がウキウキと華やいでいるのを自覚していた。
「聡美さん、綺麗だね」
「えっ!?」
き、綺麗!? 綺麗って私が!?
心臓を高鳴らせながら晃さんを見上げると、晃さんの視線は私ではなく横の方を向いている。
な、なーんだ。焦って損した。
私は指輪を受け取りながら、つっかえつっかえ、なんとかお礼の言葉を口にした。
もっと気の利いたセリフのひとつでも言えればいいのにと思うけど、指輪を贈られた女性が、贈ってくれた男性に対してなにをどう言えばいいのやら見当もつかない。
こんなの初体験なんだもの。自分の経験値の低さが情けない。
その後、ゆっくりとデザートとコーヒーを味わった後、私たちは揃ってお店を出た。
当然というのも申し訳ないんだけど、お会計は晃さんがぜんぶ支払ってくれた。
ここでも、『私も払うって言うべきかな? いや、それは逆に失礼なのか?』って悶々としてしまう。
勝手に悩んでいるうちに、晃さんがスマートに会計を済ませてしまった。
……私、最近の女子高生よりも情けないんじゃないかしら……。
「聡美さん、少し歩きませんか? ここは人気の散歩コースなんです」
「はい」
空を覆う暗闇と、街中を照らす灯りが、心に不思議な高揚感を生み出している。
男性とふたり。夜の街に漂う独特な空気に酔うように、自分の心がウキウキと華やいでいるのを自覚していた。
「聡美さん、綺麗だね」
「えっ!?」
き、綺麗!? 綺麗って私が!?
心臓を高鳴らせながら晃さんを見上げると、晃さんの視線は私ではなく横の方を向いている。
な、なーんだ。焦って損した。