地球を守って!恋するヒーロー
「ねえ、ナイトさん?
助けにきてくれたのなら、先に縄をほどいてもらえる?」



他にも色々聞こうとしたところ、リンレイが身をよじって訴える。

そうだった、縛られたままだったんだ。
リンレイは、服が破れて大変なことになってるし......。



「はい!今すぐに」



千明は弾んだ声で返事をして、リンレイの目隠しの布をとり、ナイフを出して縄を切る。

それからダウンを脱いで、リンレイに着せた。



「千明、私の縄も......あつっ!」



切ってと言う前に、ブレットの炎で私の縄は燃やされる。

器用に縄だけ燃やしてくれたけど、ものすごく熱いんだけど!

普通にほどいてくれたらいいのに......。



「怪我はないか」


「う、うん。平気......」



サングラスを外してブルーの目で見つめられれば、なぜか胸がいっぱいになる。

文句を言う気もなくなり、あなたの炎で火傷しそうだったんだけど、という言葉は飲み込んでおいた。
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