地球を守って!恋するヒーロー
「無事で良かった、遅くなってごめんな」



千明の胸に押しつけたままの私の頭を千明は優しく撫でる。あの千明がすっごく頼れる人に思えてきた。

今ならどんなふざけたこと言われても許せそうだよ。


「うん......、どうしてここが分かったの?」


「ネリのおかげだよ。
おーい、ネリー!」



千明が名前を呼ぶと、先ほどの千明同様何もない空間がゆらゆらと揺れて、ネリとブレットが現れた。



「ネリ!ブレット!
......ネリって自分だけじゃなく、他の人まで透明化できるの?」


「ああ、相手の体に触れていれば。
二人までが限界だが」



そうなんだ。
知らなかった。


実は私たちと一緒に荷台に乗っていたネリは、アジトをつきとめるとすぐに村に引き返して、千明とブレットと共に私たちを助けにきてくれた、らしい。



「千明と戦ってたコピー男は?
村はどうなったの?」


「コピー男と、村にいたサイキックは全員捕まえて、仲間たちが研究所に連れていった」

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