地球を守って!恋するヒーロー
心の中で千明に謝っていると、それとさ、と思い出したように千明がこちらを見た。



「美菜、ブレットと何かあったの?」


「ああ、うん、ちょっとね......」



あのアメリカ人女医との話、ブレットが報告したって部分は、千明聞いてなかったのかな。


知らないなら、千明には言わない方がいいよね。千明までブレットと気まずくなったら嫌だし......。



「何があったか知らないけどさ、好きなら素直になった方がいいと思うぞ~?

わりとマジな話、これから先何があるか分からないからさ」


「うん......」


「ブレットはいいやつだし!
俺が保証する!」



千明はぐっと親指を立てて、いつものキラキラスマイルを見せる。

自分の気持ちは置いておいて、私の背中を押してくれる千明になんだか胸が苦しいような、けれど温かいような気持ちでいっぱいになる。
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