地球を守って!恋するヒーロー
「ブレットを疑ってるの?」 



何でそれを......。
もう、誰がどんな情報を握っているか分からない。


何も答えずにいると、リンレイは私を見てクスリと笑う。



「バカね。
ブレットじゃないかもしれないわよ?

ネリが時々私を監視しているように、私も同じことをあなたにしたのかもしれない。

それとも、誰かがカルテを盗んだとか、ね」



確かにブレットじゃないかもしれない。
あの女医が嘘をついてる可能性もある。


でも、ブレットかもしれない。
だって、もし嘘だったとしたら、何のためにそんな嘘をつくのか分からないし......。



「もしくは、私が御堂を誘惑して情報を手にいれたかもしれないわ」


「それだけは絶対にないと思う」



ほどよく肉のついた綺麗な足をセクシーにくみかえたリンレイの言葉を、すぐに完全否定する。



「あら、分からないわよ。
御堂も男だもの、うふふ」



リンレイの誘惑に落ちるような人間味のある人だったら、千明とあんなことになってないと思う。


クスクス笑うリンレイは女の私から見ても魅力的だけど、御堂先生だけは絶対に落とせないな。
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