海底の王国〈封印編〉
「どうかの〜?それを確かめに来たからの〜…陛下」

「は、はい!」

「最近、東の方で、妙なウワサを聞いての〜」

「妙なウワサですか?」

「一部周辺のサンゴが、白化しているそうでな〜気になって行ってみたよ…」

「さすがクメカ殿、仕事が早いですね〜で、どうでしたか?」

ルドはクメカの前に正座をすると、たずねた。

「ヒドイものじゃったよ…サンゴの墓場のようじゃった〜魚も寄り付かんから、静か過ぎて不気味じゃったよ…」

「…それは具体的には、どの辺なんだ?」

イースが核心をつく質問をした。

「古代遺跡の辺りじゃよ〜人は住んでおらん所だから、人体にどう影響するか未知数じゃて〜急をようするかの〜?美人さん」

クメカは、聡明な瞳をイースに向けた。

「…クメカ殿の見解は?実際ヤバイ感じがしたか?」

「ぶっちゃけ、長居はムリじゃったよ…結界で隔離するか、封印するのをオススメするの〜」

クメカは話し終えると、フレイル陛下を見た。
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