海底の王国〈封印編〉
「…私は姫を守るために、最後まで戦いました…が、結果はこの通りです…私はタツノオトシゴに封印され、姫は霊力が強かったため、タタリを恐れて…魂が転生出来ないように、強力に封印されてしまいました…」

ラギは話し終えると、静かに涙を流した。

「かわいそう…」

「うん…」

フレアとユラは、グッと涙をこらえるとラギを見た。

「姫…私は、マジェンタ姫が大好きでした…出来るならこのまま封印が解けて、自由にしてあげたいです…」

「うん…」

「ですが、この国に迷惑をかける訳には、いきません…私はシアン・モノフが見つかり次第、一緒にこの国を出ようと思います…」

「え…?」

「運が良ければ、姫に私の言葉も届きましょう…一緒に謝ってみますよ…」

フレアは、どうしていいのか分からずに押し黙った。

目を閉じてセーユをひいていたロイズは、ラギを見るとたずねた。
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